日産 スカイライン GT-R (BNR32)鈑金塗装修理・レストア紹介

「まだまだ大切に乗り続けたい。でも、そろそろ気になる部分をしっかり直しておきたくて。」


そうご相談くださったのは、茨城県県北エリアよりお越しのR32 GT-Rオーナー様。


シルバーのボディは一見とても綺麗で、大切にされていることが伝わってきます。しかし、よく見ると小さな傷や錆がところどころに見られ、オーナー様も以前から気になっていたとのことでした。

・フロントバンパー周り

右クォーターパネル周り


さらに、もうひとつ気になっていたのがラジエーターのアッパータンクからの冷却水漏れ。R32 GT-Rではよくある症状で、純正ラジエーターのアッパータンクはナイロン製のため、経年劣化で割れが発生しやすいのが特徴です。

・ラジエーターアッパータンク


今回は、当店の樹脂溶接機を使ってアッパータンクを補修し、まずは様子を見ることにしました。完全に修復できればそのまま使用し、もし今後再び漏れが発生するようであれば、ラジエーターごと交換することをオーナー様へ提案しています。


今回の作業では、
・ボディのリフレッシュ
 右側クォーターパネル錆補修
 フロントバンパー再塗装
ラジエーターアッパータンクの補修(樹脂溶接)
の2つをメインに進めていきます。

【クォーターパネルの錆・塗装浮き修理】

まず、塗装が浮いている部分を丁寧に削り、鉄板を露出させてみました。すると複数箇所に鉄板の腐食が進行しており、穴が開いている部分も確認できました。

腐食している鉄板部分を切り出し、内側も確認したところ、思った以上に錆が進んでいました。このまま放置すると内部からさらに腐食が広がるため、慎重に錆を落とし、念入りに防錆処理を施しました。

切り取った部分にぴったり合うように鉄板から新しいパネルを作成し、仮合わせをして問題がないことを確認した後、慎重に溶接していきます。溶接作業ではパネルが熱で歪まないよう、一点一点ゆっくり丁寧に進めていきます。

溶接完了後は、溶接跡(ビード)を研磨して再び防錆剤を塗布。さらにパテを薄く塗り込み、丁寧に表面を整え、最後に下地塗料(プラサフ)を塗布して仕上げました。


【フロントバンパーの修理】

次はフロントバンパーの補修です。車両からバンパーを取り外し、付属部品もすべて分解。傷や塗装が剥がれている部分を細かくチェックし、サンドペーパーで丁寧に研磨していきます。細かな凹凸や奥まった部分はサンドブラストで旧塗膜を完全に剥がします。

傷が深い部分はパテを充填し、サンドペーパーで平滑に整形します。表面が整ったら、プラスチックプライマーを塗布後、プラサフで下地処理を完成させます。


【車両ごとの調色と塗装作業】

下地が完成したら、いよいよ塗装です。同じカラーコードの車両でも、年数や保管状況によって色が微妙に違います。そのため、当店では測色機でデータを取り、一台一台の車両に合わせて数種類の原色を混ぜ合わせ、最適な色を作成しています。

作成した色はサンプルを作り、実際の車両と比較して調整を重ねます。最終的には専用塗装ブースに車両とパーツを移動し、塗装が不要な部分を丁寧にマスキング。塗装面を入念に脱脂・清掃してから塗装を行います。

今回の塗装は2コートメタリック塗装のため、ムラが出ないよう細心の注意を払いながら、スプレーガンで慎重に塗料を吹き付けます。ベース塗装が完了したら、トップクリアコートを重ねてツヤと耐候性を与えます。

クリア塗装が完全硬化したら、パーツを組み付けてポリッシャーで磨き上げ、ボディリフレッシュ作業は完了です。


【ラジエーターアッパータンクの樹脂溶接】

最後にラジエーターの補修です。
アッパータンク部分に亀裂があり、冷却水漏れが起きていました。今回はラジエーター全体を交換するのではなく、コスト面やオリジナルの部品を残したいという意向を踏まえ、当店の樹脂溶接機を使用して補修しました。

樹脂溶接はまだ技術が未熟のため、若干溶接跡が不格好になってしまいましたが、漏れはしっかり止まりました。再度漏れが発生する場合にはラジエーター交換をご提案しています。


【再修理──錆との戦いは続く】

納車後、数ヶ月して再び塗装浮きが発生したとのご連絡をいただきました。改めて確認したところ、内側から錆が再発していました。前回の作業ではパネル外側から確認できる範囲での防錆処理でしたが、今回はトランクルームの内張りまで外し、より広範囲に徹底した防錆処理を行いました。

1年以内での錆の再発でしたのでもちろん、この再修理の作業費用は頂いておりません。
錆との戦いは今後も続くでしょうが、長く安心して乗り続けていただくために、当店としても日々技術を磨き、より良い方法を模索していきます。


近年、『旧車』ほど古くない80~90年代のクルマが『ネオクラシック』として再評価されているようです。
R32 GT-Rもその一台。当店はそんな『ネオクラシックカー』の修理にも妥協なく丁寧に対応し、愛車を安心してお任せいただけるよう、こだわりをもって作業しております。

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